あのジンクスは本当?雛人形を出すのはいつからいつまでがベスト?

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あのジンクスは本当?雛人形を出すのはいつからいつまでがベスト?

今年ももう2月。あっという間に年度末がやって来ますね。2月といえば、桜より一足先に梅の花が咲く季節。梅の花が綺麗なスポットも数多く紹介されており、お花見を目前に、梅が鮮やかに咲き誇る絶景に出会える素敵なシーズンですよね。

さて、この時期の忙しさでついつい忘れてしまうもの、それは雛人形を飾ること。気が付いたら2月も中旬になっていて、飾る期間が短くなってしまった・・・ということ、よくあるのではないでしょうか。

今さら聞けないけれど、知っておきたい!そんな雛人形のいろはについて、おさらいしていきましょう。

雛人形を出す日としまう日は決まっている?

お雛様を出す日としまう日は、クリスマスやハロウィンの装飾同様、決まった日は設けられていません。しかし、出したりしまったりするのに適した日と、タブーな日というのは、昔からの言い伝えにより今でも受け継がれているんですよ。

まずは基本!二十四節季(にじゅうしせっき)について知ろう

雛人形を出したりしまったりするのに適した日というのは、その年によって違います。それには二十四節季(にじゅうしせっき)という、季節を表す日本の暦に大きく関係しているからです。

二十四節季(にじゅうしせっき)というと難しく感じてしまうかもしれませんが、私たちもよく知っている「夏至(げし)」や「秋分(しゅうぶん)」、ゆず湯に入る「冬至(とうじ)」などのことです。季節を24等分して、それぞれに呼び名を付けたものが二十四節季(にじゅうしせっき)なんですね。

雛人形を出すのにベストな日は?

それでは、お雛様を出すのに最適な日を見ていきましょう!

【立春】豆まきで鬼退治をしたあとは縁起が良い!

立春とは、二十四節季(にじゅうしせっき)のトップバッターである、春の始まりのこと。立春の前は大寒といって、冬の最も寒い時期を表します。立春というのは、冬から春に切り替わる、季節の節目。毎年、立春は節分が終わってすぐ来ることが多く、豆まきで厄払いをした後というタイミングもあり、縁起の良い日だと言われているのです。なお、令和5年の立春は、2月4日(土)です。ひな祭りまで1ヶ月近くお雛様を飾っておけますね!

【大安】何をしても物事が捗るラッキーデー

大安とは、私たちもよく認知しているとても縁起の良い日ですね。何をしても物事が順調に進むといわれているため、雛人形を出すにもベストなタイミングです。令和5年2月の大安は、以下の通りです。

  • 2月1日(水)
  • 2月7日(火)
  • 2月13日(月)
  • 2月19日(日)
  • 2月23日(木)

立春は1日しかチャンスがありませんが、大安ならお天気などと相談しながら調節ができるので、気軽に決めることができますね。

【雨水】春の訪れを祝う季節の節目

あまり聞き慣れない「雨水」(うすい)というのは、先にご紹介した二十四節季(にじゅうしせっき)で、立春の次に来る季節の変わり目のこと。寒さが峠を越え雪が溶け始め、春の訪れが楽しみになる時期といわれています。

そんな「雨水」の日に雛人形を飾ると、将来素敵な縁に恵まれるといわれているんですよ。令和5年の雨水は2月19日(日)。そう、大安の日と重なっているんです!今年は2月19日が、雛人形を出すのにベストな日かもしれません!

雛人形を出してはいけない日がある!?

さて、それでは雛人形を出してはいけない日というのはあるのでしょうか?実はこれは毎年共通していて、3月2なのだそうです。

理由は、ひな祭りという伝統行事の”期間”にありました。ひな祭りは3月3日というイメージが強いですが、実は3月2日の夜から始まり、3月4日まで続くのが本来の形だそう。その中でも、本節句は3月3日。3月2日にお雛様を出すことで、本節句を迎えるまで一晩しか飾らないことになりますね。これを「一夜飾り」といい、日本では非常に縁起の悪い行いだとされています。

もともと、一夜飾りは「大みそかの日に門松を飾ること」を指し、これは年神(としがみ)に対する誠意が欠けた行為だとみなされるのです。また、一晩で準備するという行動が、お葬式を連想させるということから、避けられた行為なのですね。

雛人形をしまうのにベストな日は?

雛人形をしまう日にも決まりはないようです。しかし、出す日と同じように、適した日はあるそうなので、見ていきましょう。

【晴天の日】雛人形を綺麗に保つには晴れの日を狙おう

雛人形をしまう際の常識は、カラッと晴れた日にすること。昔ながらの高級な雛人形は、絹やレーヨンが使われており、湿気を吸収しやすいのです。そのまましまってしまうと、カビやシミの原因になってしまいます。湿気のない、カラッと晴れた気持ちの良い日に、片づけを行いましょう。

【啓蟄】春の陽気で生き物たちが目を覚ます縁起の良い日

さて、啓蟄とは「けいちつ」と読み、これもまた二十四節季(にじゅうしせっき)の1つ。ご紹介した「立春」「雨水」の次に来るのが「啓蟄」なんです。啓蟄は、冬の寒さで身を隠し眠っていた生き物たちが、春の陽気を感じ穴の中から出てくる様子を意味しています。人間も動物も皆、春の訪れに心躍らせる・・・そんな縁起の良い思いが込められた日なのですね。

しまうのが遅くなってしまった!そんなときは?

お雛様の大きさによっては1人で片づけるのが難しかったり、日々の忙しさに追われてついつい遅くなってしまう・・・なんていうこともあるでしょう。

そんなときは、片づけるべき日になったら、お内裏様とお雛様だけ後ろ向きにするという方法を実践している地域もあるのだとか。こうすることで、片づけなくてもお内裏様とお雛様は帰られた、眠りにつかれたと解釈できるのだそう。本来の意味ではないので、気休め程度にはなりますが、もし片付けが滞ってしまいそうな場合には、試してみてくださいね。

雛人形にまつわるあのジンクスの真相とは?

雛人形といえば、「早く片付けないとお嫁にいけない」なんて言われていますよね。

有名なジンクスですが、実はまったくの迷信だそうです。出所は、「片付けもきちんとできない女性は結婚ができない」という、若き娘たちに対するしつけや情操教育のひとつだったようです。実際には、いつまでに片づけなければいけないという決まりはないので、3月中にしまえば問題ないとされていますよ。

まとめ

雛人形を出す日としまう日、あなたはもう決めましたか?縁起の良い日にこだわりたい場合は、メモして忘れないようにしてくださいね!雛人形を飾るご家庭のお嬢様方に、今後末永い幸せが訪れることを祈っています。

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