日米野球でも該当試合が?警告試合とは?宣告されるとどうなる?

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近年はプロ野球で乱闘が行われることは減りましたが、両チームの監督コーチや選手が詰め寄るような不穏な事態になることは度々あります。報復行為や乱闘を防ぐために、審判から「警告試合」を宣言されることもありますよ。

今回は警告試合について紹介します。

警告試合とは?

警告試合とは、報復行為や乱闘といった行為に発展することを防止するために、死球などの危険なプレーを抑制する目的で審判員から「その試合でこの後危険なプレーを行った選手や当該チームの監督を退場させる」と宣告した試合のことです。NPBの公認野球規則には警告試合を規定した規則はありませんが、セ・パ両リーグの申し合わせ事項にそれぞれ記載されていますよ。

警告試合になるとどうなる?

現在のNPBでは、頭部死球を投げた投手は一発で危険球退場となりますが、それ以外の箇所の死球で退場となることは原則ありません。しかし、警告試合が宣告された試合では、以降はたとえ頭部への危険球でなくても死球を当てた投手は退場となるケースが多いです。また、死球以外にも危険なスライディングなどがあった場合、それが「報復行為」と判断されたら、その行為を行った選手が退場を宣告され、その選手のチームの監督も退場を宣告されることがあります。

警告試合になるのはどんな試合?

先に述べた通り、警告試合は主に報復行為を防ぐための措置です。そのため、どちらかのチーム及び両方のチームが、例え故意でなくとも相手選手に死球などのダメージを与えた場合に警告試合が宣告されやすいです。「仕返しを防ごう」という意図ですね。一度の死球などで警告試合になることは少なく、複数に渡る死球があった試合、連続での死球などがあった場合に警告試合になりやすいです。基本、お互いのチームの監督やコーチ、選手がベンチから出てきてにらみ合い、揉み合いなどに発展すると警告試合が宣告されますね。

警告試合になった事例

ここからは、過去の警告試合の事例をいくつか紹介しますよ。

2005年5月、西武ライオンズ対読売ジャイアンツ戦

初めて交流戦が行われた2005年、5月13日から15日にかけてライオンズのホーム球場、西武ドームでライオンズ対ジャイアンツの三連戦が行われました。13日の初戦、14日の二戦目で合計6個もの死球が出た荒れた試合となり、二戦目の終盤に出た死球の影響で両チームの外国人選手が睨み合うなど険悪なムードを残したまま試合は終了。審判団は翌日に行なわれる試合を「警告試合」としましたよ。

翌日の試合が警告試合に

交流戦初の警告試合となったこの試合ですが、それ以上に注目すべきは二戦目終了後に、翌三戦目を警告試合としたことです。同じカードでの対戦となるわけですから、翌日の報復、乱闘を防ぐための警告試合は確かに理に適っています。とはいえ死球が両チーム一つも出ない試合というのも多くはありませんから、頭から警告試合の状態で試合をするのは投手にとっては厳しい所がありますね。この事例のように、警告試合は試合をまたがって出されることもありますよ。

2019年8月13日、埼玉西武ライオンズ対オリックス・バファローズ戦

こちらもライオンズの本拠地で行われた一戦、ライオンズの先発投手が1回、3回に死球を与えた後、4回表にも三度目となる死球を与え、いよいよバファローズ側が怒り両軍選手による揉み合いに発展。その過程で暴力行為が認められた当時のバファローズ一塁コーチが退場処分になり、更に警告試合が宣告されました。しかし4回裏、なんとバファローズ先発も死球を与えてしまい、警告試合下なので一発で退場処分に!9回表にはライオンズリリーフ投手も死球を与え、退場。2投手が警告試合での死球で退場になり、一試合で3人の退場者が出た試合となりました。

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喧嘩両成敗?

警告試合に「報復を防ぐ」という目的がある以上当然ではありますが、先に三度当てられた側のバファローズの先発投手が一度の死球で退場になってしまったこの事例。少し理不尽にも思えますね。揉め事にさえしなければ警告試合は避けられることも多いので、わざとではない死球に対しては我慢するのも、自チームのためには大事かもしれません。ただ、怒る姿勢を見せないと延々とインコースを狙われぶつけられるという側面もあるのが難しいところですね。

2013年7月11日、日米大学野球選手権大会

最後に紹介するのはNPBの試合ではなく、明治神宮野球場で行われた日米大学野球選手権大会での試合です。4回裏の日本の攻撃時に、日本代表の選手が死球を受け、激怒。両軍ベンチから選手、監督、スタッフが飛び出してあわや乱闘の事態となりました。5回裏には日本代表選手がホームランを放ち、ダイヤモンドを一周する間に喜びを露わに。その際アメリカ代表内野手から大声を浴びせられるということもあり、これらの事態を重く見た審判から両軍に警告試合が言い渡されました。異例の国際試合での警告試合となりましたよ。

最後に

今回は警告試合について紹介しました。

警告試合ではインコースを攻めにくくなってしまいます。その後のスコアにも大きく影響するでしょうね。

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