すごく気になる!謎めいたエンディングを迎えた映画4選

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映画のほとんどはハッピーエンドで終わりますが、中には「えっ、終わり?」と思うような、謎が残るエンディングを迎える映画があります。本記事では、考察も楽しめる謎めいた終わり方をする映画を4作品紹介します!

※ネタバレあり 謎めいたエンディングを迎えた映画4選

シン・ゴジラ

内容・あらすじ

『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明が監督を務めた特撮映画。この映画では主人公・矢口 蘭堂を事務局長とした「巨大不明生物特設災害対策本部」と、大怪獣・ゴジラとの戦いが描かれています。巨大生物・ゴジラに翻弄される日本。驚異的なスピードで進化を遂げて第4形態にまでなったゴジラは、無慈悲にも街を破壊していきます。

シンゴジラ 尻尾の意味は?

最終的に、人類は対ゴジラ作戦「ヤシオリ作戦」によってゴジラを凍結させることに成功しました。しかし視聴者に衝撃を与えたのは、その後です。ラストシーンでゴジラの尻尾が映し出され、その先端に人のような異形の存在が何体も群がっている様子が見られたのです。シンゴジラ 尻尾に現れていた異形の正体について作中では語られていませんが、設定では「ゴジラ第5形態」と呼ばれています。

パラサイト 半地下の家族

内容・あらすじ

第72回カンヌ国際映画祭で、韓国映画初となるパルム・ドールの受賞を果たした作品です。本作は半地下で暮らす貧乏家族・キム一家が、金持ち家族・パク一家の使用人として入り込み、寄生していく様を描いた作品です。パク一家にバレないよう、豪邸で好き放題するキム一家ですが、順風満帆にはいきません。コミカルだった前半から一転して後半から歯車が狂い出し、最終的には殺人沙汰にまで発展します。

ラストのハッピーエンドは妄想か現実か

物語終盤でキム一家の父・ギテクが、パク一家の主を殺してしまいます。その後行方不明になるギテクですが、なんとパク家の地下室で逃亡生活していることが発覚します。それを受けて最後に息子のギウが計画を立てます。それは「お金を稼いでパクの豪邸を買い取り、ギテクを救出する」というものです。ラストにはギテクの救出に成功して家族全員で再開を喜ぶシーンが描かれますが、ギウの妄想ともとれる描写となっており、計画に成功したかは定かではありません。

天気の子

内容・あらすじ

『君の名は。』『すずめの戸締まり』も大ヒットを記録した新海誠監督のアニメ映画。“祈るだけで晴れにできる“不思議な力を秘めた少女・天野陽菜と、家出少年・帆高との出会いを描いた作品です。異常気象により長期間にわたって雨が降っている東京が舞台で、本来の気候を取り戻すには、陽菜が”人柱”となって犠牲になることが必要だと明かされます。

ある意味バッドエンド?賛否分かれる結末

異常気象から東京を救うために人柱となった陽菜ですが、帆高は陽菜を救うことを選び、最終的に彼女の救出に成功します。そして3年後。東京では雨が降り続け、その大半が水没してしまっていましたが、「僕たちは大丈夫だ」と2人はこれから一緒に生きていく決意を新たにしました。ヒロインを救ってハッピーエンドにも見えますが、この結末だと、作中の東京はいずれ沈没してしまうと考えられます。完全にハッピーエンドだった『君の名は。』とは打って変わって、賛否両論のあるラストとなっています。

時計じかけのオレンジ

内容・あらすじ

アンソニー・バージェスの社会風刺小説が原作のアメリカ映画。主人公・アレックス・デラージは、不良グループのリーダーとして犯罪行為を繰り返していました。暴力・性犯罪など残虐行為を行うアレックスですが、結果的に仲間に裏切られて警察に逮捕されてしまいます。その後、強制的に残虐な映像を見せられる「ルドヴィコ療法」によって、一切の暴力行為に拒絶反応を引き起こすように。アレックスは真人間として出所することができました。

救いのない狂気のラスト

アレックスが無事更生して物語は完結。とはなりません。自宅へ帰るアレックスですが、家族からは冷たくあしらわれ、昔の仲間からもリンチを受ける始末。居場所の無い彼は、ある家に助けを求めますが、そこはかつて自分が襲った作家の自宅でした。アレックスの正体に気付いた作家は、彼が拒否反応を起こす曲を聴かせて自殺に追い込みます。その後、病院で目を覚ましたアレックス。彼の「ルドヴィコ療法」の効果がなくなっていることが発覚し、物語は幕を閉じます。暴力性を取り戻してしまったアレックスはその後どうなってしまったのでしょうか…。

最後に

謎めいた終わり方をする映画を紹介しました。このような作品を見ると、最後にモヤモヤした余韻が残りますね。作品を繰り返し見てみたり、細かい設定を調べたりするとまた意外な発見があって面白いですよ!

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